2015GP静岡を楽しもう! タルキール覇王譚シールドの基本

前回は、氏族とタルキール覇王譚の能力について説明しました。
今回はパックを開封してからデッキ作成するまでについて解説します。


シールドの基礎

シールドデッキは、普段のスタンダードなどの構築戦のデッキ作成とは少し違うところがあります。配られたパック(基本土地カードと広告カードを除く84枚(6パック分))のカードのみを使ってデッキを作成することになります。
さらに、60枚である普通の構築デッキと異なり、デッキは40枚以上であれば問題ありません。
タルキール覇王譚は氏族の色を中心とした多色のカード多くあり、基本はいずれかの氏族に属したデッキを作成していく事になります。

まずは、配られた84枚(6パック分)のカードを色別(白、青、黒、赤、緑、マルチカラー、アーティファクト、土地)の束にして、どの色が使えるかカードを選定していく作業を行います。

強いカードを使う

シールドは自分に配られたのカードの中からデッキを構築します。
限られたカードの中からデッキを組む必要があり、その中から強いカードを選定しデッキに入れます。
強いカードは「ボム」、「爆弾」などと呼ばれます。
強いカードをデッキにできるだけ多く入れる。これが勝つための一つの条件です。

強いカードとはどのようなカードでしょうか。強いの定義が構築戦とは少々異なります。
シールドで強いカードとは、その1枚でゲームに勝てるような強力なカード、またはカード交換として「1対複数」となるカードを指します。



タルキール覇王譚のカードでは、前者は《龍語りのサルカン/Sarkhan, the Dragonspeaker》《真面目な訪問者、ソリン/Sorin, Solemn Visitor》などのプレインズウォーカー、後者は《砂塵破/Duneblast》や《弧状の稲妻/Arc Lightning》などの除去が挙げられます。

このような1枚でゲームの勝敗に大きな影響を与えるカードを多くデッキに入れることができれば、それだけ勝率が上がります。
それらの強力カードを上手く使えるデッキとなるようにカードを選定しましょう。


宝船の巡航/Treasure Cruise》や《苦しめる声/Tormenting Voice》のようなドローカードを使って強力なカードを引き当てたり、相手の除去カードで対処されてしまわないように《抵抗の妙技/Feat of Resistance》を使ったりと、強力カードを有効活用できるカードも併せて選定しておきましょう。


回避能力をもったクリーチャー


基本的に、飛行やトランプル、「ブロックされない」などの回避能力をもったクリーチャーはシールド戦で重宝されます。
シールド戦ではお互いにクリーチャーを展開していき、アタックしづらい場の状況になることがしばしば発生するためです。
そのような状況に左右されづらいクリーチャーなどはプレイヤーにダメージを与えやすくなります。
そのようなクリーチャーがいるか、優先的にチェックしておきましょう。


除去カードは重要

リミテッドでは構築戦のようにコンボデッキなどを組むことができないので、必然的にクリーチャーによる攻防が中心となります。相手のクリーチャーにいかに対処するか。その対処方法の一つが除去カードです。ですから、除去カードは非常に重要な役割を果たします。

先ほどあげたボムカードにはクリーチャーカードも存在するので、相手のボムカードへの対策としても除去カードは重要です。

直接クリーチャーを破壊したり、攻撃やブロックを制限して無力化させたり除去カードはさまざまです。

自分が押している場面であれば、さらに有利な場を作れますし、押されている場面であれば再度場を整え直すなど非常に有効です。

デッキに入っている除去の枚数でゲームの展開も大きく変わってくるので、シールドではパックの中に入っている除去カードはできるだけ使うようにしましょう。


タルキール覇王譚の主なコモン除去カード


消耗する負傷/Debilitating Injury
2マナで変異クリーチャーを除去できる優秀な除去


悪寒/Crippling Chill
1マナドロー付いてうまく使うとテンポがとれる


必殺の一射/Kill Shot
3マナ構えていたら要注意!


打ち倒し/Bring Low
長久クリーチャーにも対処可能な火力


凶暴な殴打/Savage Punch
接死クリーチャーとの相性良し

除去の中には特定の条件を満たさないと効果を発揮しないものもあるので注意しましょう。


氏族の色をプレイ

リミテッドのデッキは基本的に2色で組む事が多くなっています。これは構築戦と異なり色マナをサポートするカードが少なく、基本土地のみで3色以上のデッキを構築すると色マナのトラブルが発生するからです。

しかし、タルキール覇王譚は氏族の色マナをサポートするカードがそろっており、いずれかの氏族3色での構築が可能になっています。
タルキール覇王譚のシールドは、氏族の3色で構築するのが基本ということになります。

氏族に縛られずに好きな色でもプレイは可能ですが、ほとんどのカードは氏族の色がベースになっており、結果的に氏族の色でプレイすることがベストとなるでしょう。

したがって、どの氏族にするか決めたら選んだ氏族に含まれない2色のカードをすべて脇にどけてしまい、残ったカードプールの中からデッキに入るカードを選んでいきましょう。


(例)アブザンを選択した場合

ただシールドというフォーマットの性質上、どうしても3色ではカードの枚数が足りずデッキに他の色を増やして構築しなければいけないことや、他の色で本当に強力なカードが出てそれをプレイしたい場合もあるでしょう。そういった時は、それもカードプールに加えておき、もしマナ調整ができる土地があればタッチ(スプラッシュ)する事もできます。

ただし、4色以上のタッチをする場合は、あくまで3色+αのデッキとして、基本は3色で回るようなデッキ構築をお薦めします。
均等に色を散らしてしまうと、元の3色カードも色事故でプレイできなくなってしまいます。
カードプールにある土地と相談しながら、タッチするかしないかを選択してください。


綺麗なマナカーブを

デッキに入れるカードを選定しましたか。そのれは基本的に、どこかの氏族に属する3色のカードになっていると思います。

ここからデッキに入れる22~23枚のカードをさらに絞り込んでいきます。
それらのカードを並べていきましょう。


まずは、クリーチャー・カードのみを点数で見たマナ・コスト(マナ・コスト({1}{赤}なら2、{黒}{緑}{青}なら3)順に並べていきます。
きれいなマナカーブ順にクリーチャーをデッキに入れることはシールド・デッキを作るにあたって極めて重要です。
構築戦とは違い、ほとんど1枚ずつのカードでデッキを作ることになるため、早いターンでアクションを起こしていくことが優位に立てることが多いためです。そのため、普段では使用することがないような、2マナ2/1クリーチャーを使うこともざらです。
2マナ、3マナ、4マナ...のクリーチャーを投入するように心がけましょう。クリーチャー戦が主体となるシールドでは2~3ターンから毎ターン続けてクリーチャーを場に出せるようにくみ上げることが勝利への近道です。


変異クリーチャーは点数で見たマナ・コストではなく、変異コストの3点でカウントして並べます。

デッキにはマナカーブの一カ所に大量のカードが偏らないように、また先ほど言及したカードパワーとの兼ね合いも考えながら選択しましょう。軽いクリーチャーばかりだと相手側にサイズの大きいクリーチャーが出た時点で足が止まりますし、重いクリーチャー呪文ばかりでは、土地が揃いプレイする前にライフが残り少ない、という事態に陥るかもしれません。
参考に、マナ・コスト毎のクリーチャー採用枚数を載せます。3マナを頂点に山状になります。
最近は、クリーチャーに比べクリーチャー以外の呪文はコスト効率がよくないため、下手なスペルよりはクリーチャーを入れたほうがよい場合があります。

1マナ:クリーチャー0~2枚
2マナ:クリーチャー2~4枚
3マナ:クリーチャー4~6枚
4マナ:クリーチャー2~3枚
5マナ:クリーチャー1~2枚
6マナ以上:クリーチャー1~2枚
クリーチャーの合計: 13~20枚(15、6枚程度を目指して)

マナカーブ順にカードを並べながら、クリーチャーの色もチェックしましょう。氏族のうち2色だけに偏っていたり、氏族の色3色に均等に割り振られてたり様々だと思います。
もし、2色だけに偏っているのであれば氏族の3色デッキではなく、2色+1色のタッチとして構築しても良いかもしれません。2色にすることによってデッキの安定性が格段に向上します。

シールドデッキの基盤となるクリーチャーを選択したら次に呪文を選択します。選んだ色からデッキに入れたいカードを選び、最終的に土地を除いたデッキの枚数を23枚前後にしていきます。


マナ基盤

選択したカードのマナ基盤の配分を行っていきます。3色のカードを選択していたとしたら、それらの呪文を確実に唱えられるように配分していきます。
クリーチャーをプレイする場合に「2ターン目には黒と白が必要」「3ターン目には緑と黒と白が必要」など、各ターンとプレイしたいクリーチャーの色を照らし合わせて、土地配分を検討しましょう。
一般的に、低いマナのカードが必要な色マナを生み出す土地を多めにしておき、重いマナ・コストでしか必要にならないの色マナを生み出す土地を少なめにしておきます。
こうすることで、軽いカードから重いカードまでマナカーブに沿って淀みなくプレイできる可能性を高めることができます。

タルキール覇王譚には2色、3色を出す事ができる土地があります。それらはタップ状態で場に出るというデメリットがありますが、積極的にデッキに入れましょう。
また、選んだ3色のうち2色を出す事ができる土地であれば、すべて入れてしまってもよいでしょう。
場にタップ状態で出るデメリットがあるものの、確実に呪文をプレイできる比べればたいしたデメリットではありません。
4色、5色デッキになるのであればなおさらです。

リミテッドは40枚のデッキに対して17枚の土地を投入することが適正と一般的に言われています。ただし、先ほどのマナカーブの内容から、軽いマナのクリーチャーが多い場合は、15-16枚にする、また逆に重いクリーチャーが多い場合は、確実にプレイできるように18-19枚にしたほうがよいかも検討します。
決まりましたら、先ほどの配分にしたがい大会側で提供される基本地形を投入します。


デッキ構築のポイント

最後に今までのまとめとして、デッキ構築のポイントをあげていきます。

デッキの枚数は40枚

シールド戦では40枚以上のデッキを使うこともできますが、できるだけ40枚でデッキを組むことをおすすめします。デッキの枚数が増える分だけ、デッキに入れた強力カードを引く確率が下がってしまいます。

土地の枚数は17枚

マナ基盤でも説明しましたが、できるだけ土地を17枚、その他23枚で構築することをおすすめします。17枚より多ければ土地だけ引く確率があがり、17枚より少なければ土地を引けない確率が上がります。

マナカーブは綺麗に

デッキには低コストから高コストのカードをまんべんなく入れましょう。 低コストに偏ると、序盤の展開はスムーズにできますが、後半になると相手の強力カード1枚に止められてしまいます。逆に、高コストのカードに偏ると序盤に何もできずに、サンドバック状態になってしまい、強力カードをプレイする前に勝負が決まってしまいます。

回避能力を重視する

シールドではクリーチャー戦がメインとなるためクリーチャー同士がにらみ合う膠着状態にあることがよくあります。そんな場を打開するのが回避能力を持ったクリーチャーです。 一番簡単なのは飛行クリーチャー。あとは特別な条件で回避できるクリーチャーです。


しかし、一番大切なことは、6パックをあけたときにどのようにデッキをくみ上げることができるかを考える機会を多く作ることでしょう。パックをあけるときに、「この6パックでどのようにシールドデッキを組み上げようか?」と考えてみるのも楽しいですよ。

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