放課後スタンダードコレクション 2012年10月①

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「放課後スタンダードコレクション」第5回目です。

この原稿を書き始めている段階では、まだ新スタンダード環境のデッキが姿を現していないので、前半は「イニストラード・ブロック構築特集」、後半は「新スタンダードデッキ特集」の二本立てでお送りしたいと思います。

それでは、コレクション!


ブロック構築で禁止される程、強いカード

イニストラード・ブロック構築環境では、

無形の美徳/Intangible Virtue

未練ある魂/Lingering Souls

の二枚が禁止カードになっています。

それほどまでに強いカードという事で、新スタンダード環境でも良く使われるカードになるかもしれませんね。

また、少し前の記事ですが、行弘賢の「行弘賢の「MOを遊びつくせ!」第5回:イニストラード・ブロック構築 実戦編」という良い記事がありましたので、掲載させて頂きます。


ブロック構築で強いデッキは、その後のスタンダード環境でも強い!?

まずは、「プロツアー:アヴァシンの帰還」を制した「青白奇蹟」デッキから


戦慄の感覚/Feeling of Dread》《壊滅的大潮/Devastation Tide》《終末/Terminus》といった、クリーチャデッキに強いカードが多く詰め込まれています。

環境にコントロールデッキが少なければ、このようなクリーチャデッキに強い構成も頷けます。

このデッキに関しては、第102回:番外編・イニストラード・ブロック構築からスタンダードへ第105回:奇跡の軌跡という記事もありましたので、合わせてご覧下さい。


環境が進み、強いデッキは…ジャンド!!

しかし、「プロツアー:アヴァシンの帰還」で優勝した「青白奇蹟」デッキですが、その後のブロック構築ではコンスタンスに好成績を残してはいないようです。

ワールドマジックカップのベスト8、ブロック構築担当は全員ジャンド選択を選択しているのは見過ごせないトコロです。



「ジャンド」

このような多色デッキの注意点はマナベース。

マナが整いさえすれば、詰め込んだ強力なカードを使用する事が出来ます。

このデッキは、安定させる為に《豊かな成長/Abundant Growth》や《国境地帯のレインジャー/Borderland Ranger》を使用しています。

スタンダード環境では、優秀な多色ランドを使う事が出来るので、このスペースに何か他の有効なカードを採用する事が可能かもしれません。

火柱/Pillar of Flame》は、この後紹介するゾンビデッキ等に有効なので、メタゲーム次第でメインに採用する事になるでしょう。


白を足す理由

修復の天使/Restoration Angel》の為に、白を足すような形もあります。

マナ加速に《アヴァシンの巡礼者/Avacyn's Pilgrim》を採用しているので、無理な使用ではないように思われます。

どちらのデッキも、優秀なクリーチャ―を火力で補助しながら押し切るような構成のビートダウンですね。


もうひとつのビートダウン

こちらは単体でのカードの強さと共に、シナジーを重視した「ゾンビ」ビートダウンデッキ。

使用できなくなったカードも少ないので、新スタンダード環境に移行しやすいデッキタイプですね。

このデッキは《祭壇の刈り取り/Altar's Reap》を4枚採用して息切れを防止しています。

墓所這い/Gravecrawler》や不死クリーチャを多く採用している為、無駄カードにはなりにくいです。

スカースダグの高僧/Skirsdag High Priest》との相性にも注目。

また、《殺戮の波/Killing Wave》から一気にライフを減らす事も可能です。


ブロック構築の三本柱

「ジャンド(タッチ白含む)」「ゾンビ」の他に、ブロック構築環境でよく見かけるデッキはこれで最後です。

「リアニメイト」

栄光の目覚めの天使/Angel of Glory's Rise》はゾンビに対する強力なアンチカードでもあり、このデッキの核となるカードです。

墓地を利用するこのデッキのアプローチは、今後のスタンダード環境でよく見る事になると思われます。


ローグデッキをコレクション!

旧スタンダードで、もっとも見かけたクリーチャ《秘密を掘り下げる者/Delver of Secrets》を使った青赤のデッキです。

また、《不可視の忍び寄り/Invisible Stalker》に《噛み傷への興奮/Furor of the Bitten》や《幽体の飛行/Spectral Flight》をつけて勝ちを狙うという手段も盛り込まれています。

単純ですが、効果的な戦法かもしれません。

教区の勇者/Champion of the Parish》から始まるビートダウン。

忌むべき者のかがり火/Bonfire of the Damned》に弱い部分はありますが、《稲妻のやっかいもの/Lightning Mauler》や《銀刃の聖騎士/Silverblade Paladin》の結魂のシナジーは強力で、4枚採用されている《地獄乗り/Hellrider》と合わせると、すぐにライフを持って行く事が出来ます。

以上が、ブロック構築で好成績を残したデッキ(の一部)です。

新スタンダードのヒントになればと幸いです。


それでは、新スタンダードデッキをコレクション!

お持たせしました。

SGCのデッキをベスト32まで一気にコレクション!

正直、デッキ情報が多すぎるので、ベスト8(あるいは16)までの特集にしようと思いましたが、今回は環境初期という事もあり、気合いを入れて、出来るだけ多くのデッキをコレクションしたいと思います!

まずは、デッキタイプを分類してみましょう。

カテゴリデッキタイプ順位
コントロールデッキU/W/R Control(1st place)(13th place)(27th place)
Bant Control(9th place)(26th place)
Bant Ramp(10th place)
ビートダウンデッキJund Zombies(6th place)(16th place)(23rd place)(29th place)
Golgari Zombies(8th place)
Rakdos Zombies(21st place)(22nd place)
Rakdos Aggro(4th place)(12th place) (24th place)
Izzet Delver(19th place)
U/W/R Tempo(17th place) (28th place)
Azorius Aggro(15th place)(18th place)
Selesnya Aggro(7th place)(25th place)(31st place)
中速ビートダウンデッキJund Midrange(3rd place)
Jund Ramp(5th place)
Bant Midrange(14th place)(30th place)(32nd place)
Selesnya Midrange(20th place)
コンボデッキFour-Color Reanimator(2nd place)
G/W/B Rites(11th place)

殆どがビートダウンデッキですね。


ビートダウンが多い環境で勝つのは

このような環境においては、同型対決を意識する必要がなくなるので、クリーチャ対策を多く盛り込んだコントロールデッキが有利になります。

優勝した「U/W/R Control」から見て行きましょう!


アゾリウスの魔除け/Azorius Charm》《拘留の宝球/Detention Sphere》《至高の評決/Supreme Verdict》《思考を築く者、ジェイス/Jace, Architect of Thought》などの新しいカードが採用されています。

タッチ赤の理由は《火柱/Pillar of Flame》で、これはゾンビデッキに有効なカードです。

事実「ゾンビ」デッキが多数いたようですので、このカードの採用は納得ですね。


もうひとつのコントロールカラー「Bant」


ドローカードに《スフィンクスの啓示/Sphinx's Revelation》採用。

フィニッシャーに《静穏の天使/Angel of Serenity》や《大軍のワーム/Armada Wurm》を使っているようですね。

遥か見/Farseek》や《門を這う蔦/Gatecreeper Vine》、《国境地帯のレインジャー/Borderland Ranger》を使う事が可能で、マナに不自由する事は無さそうです。

また、このカラーコンビネーションの場合には、《スラーグ牙/Thragtusk》や《ケンタウルスの癒し手/Centaur Healer》などライフレースを有利に運ぶカードを使う事が出来ます。


数多くのビートダウンデッキ



「Golgari Zombies」



「Rakdos Zombies」



「Rakdos Aggro」

ひとくくりで解説するのも難しいですが、前環境からの「ゾンビ」デッキから、色々な形が派生しています。

ロッテスのトロール/Lotleth Troll》や《屑肉の刻み獣/Dreg Mangler》、《ゴルガリの魔除け/Golgari Charm》《ラクドスの魔除け/Rakdos Charm》などといった多色カードを、

どのように利用するかで構成が変わります。


唯一のDelver系デッキ

「Izzet Delver」

サイクロンの裂け目/Cyclonic Rift》や《ミジウムの迫撃砲/Mizzium Mortars》といった、新しいカードは使われていますが、基本的に新しく採用されたカードは少なく、

秘密を掘り下げる者/Delver of Secrets》と火力という構成になっています。


No Delver

「U/W/R Tempo」

前者は、《秘密を掘り下げる者/Delver of Secrets》はいませんが、前環境の「Delver」デッキと同じようなクリーチャ構成ですね。

ゾンビデッキを意識してか、赤をタッチし《火柱/Pillar of Flame》を採用しています。

新しいカードは《アゾリウスの魔除け/Azorius Charm》《イゼットの魔除け/Izzet Charm》など。

後者の方がやや重めの構成で、クリーチャに《竜英傑、ニヴ=ミゼット/Niv-Mizzet, Dracogenius》を採用しています。



「Azorius Aggro」

「青白人間」デッキ。

新しく《管区の隊長/Precinct Captain》《ドライアドの闘士/Dryad Militant》が使われています。

プロテクションが有効に作用する「ゾンビ」デッキ等が多ければ多いほど、

メタに合致するでしょう。



「Selesnya Aggro」



「Selesnya Midrange」

こちらは白緑のカラーリング。

アヴァシンの巡礼者/Avacyn's Pilgrim》のマナ加速から展開出来ます。

ロクソドンの強打者/Loxodon Smiter》《セレズニアの魔除け/Selesnya Charm》《ケンタウルスの癒し手/Centaur Healer》などが新しいカードですね。


中速のビートダウン、優秀なジャンドカラー

「Jund Midrange」



「Jund Ramp」

限定構築で結果を残していたジャンドカラーのデッキ。

優秀なクリーチャと除去を採用できるので、クリーチャ戦を有利に戦う事が出来ます。



「Bant Midrange」

三つともアプローチは違いますが、この色ならではの優秀なクリーチャを採用する事が出来ます。

修復の天使/Restoration Angel》や《雲隠れ/Cloudshift》を利用できるクリーチャが多いのもBantカラーならではですね。


コンボデッキ 墓地利用のリアニメイト

「Four-Color Reanimator」



「G/W/B Rites」

墓地を利用したリアニメイトデッキ。

忌まわしい回収/Grisly Salvage》や《ロッテスのトロール/Lotleth Troll》という、相性の良い優秀なカードを手に入れる事が出来ました。

他に使われている新しいカードは、《静穏の天使/Angel of Serenity》《ケンタウルスの癒し手/Centaur Healer》《戦慄掘り/Dreadbore》《大軍のワーム/Armada Wurm》などですね。

前環境でも成績を残したデッキですし、カードパワーも増したように思いますので、今後注目のデッキになるかもしれません。

兎に角、多くのデッキを

今回は、コメント・考察よりも、とにかく多くのデッキを羅列(コレクション)してみました。

どのデッキにも可能性がある面白い環境ですね。

次回のスタンダードコレクションの頃には、ある程度の環境の傾向がわかってくると思いますので、それを中心にまとめて行こうと考えています。

次回も、お楽しみに!!

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