決勝: 佐藤和幸 vs. 伊藤正洋 (by Fujita Toshitake)

ここまで来たら、ないても笑っても最後の試合。だが、岩手独特の空気が流れていた。
インタビュアー:本日の予定は?
佐藤:途中でドロップして麻雀に行く予定でした。
伊藤:俺もこの時間は飯に行ってる予定だったんですよ。
あ、新幹線大丈夫かな?
さて、早く終えて飯を食おうか。そして帰ってサザ○さんみるか。
(現在の時刻、17時50分)
と、そんなのほほんとしたやり取りをする目の前の二人だが、この大会を象徴する黒緑同士の対戦となった。しかしアプローチはまったく違う。
「ガラクが強いなら、ガラクを使えばいいじゃない」
とマリーさんを髣髴とさせる伊藤に対し、
「ガラクが強いなら、森を渡ればいいじゃない」
の合言葉からエルフを選択した佐藤。
しかし、どちらも分かっていることがひとつある。
この世界を支配しているのは、緑色だということだ。
さあ、最後の戦い、どちらが優勝する?
game1
伊藤の《思考囲い/ Thoughtseize》と佐藤の《Llanowar
Elves》からスタートは両者が思い描く最高の回りだろうか。そしてそのまま佐藤は2tに《レンの地の克服者/ Wren's Run Vanquisher》と、《ボリアルのドルイド/ Boreal Druid》、そして《傲慢な完全者/ Imperious Perfect》と繋げる。
対する伊藤は《突然の死/ Sudden Death》を《レンの地の克服者/ Wren's Run Vanquisher》に唱えるのみ。いや、佐藤の周りがひどいとしかいえない。
しかも土地が3枚で止まっってしまった伊藤の手札には《滅び/ Damnation》が今か今かと出番を待っていた。安心しろ、出番は一生来ない。
次の攻撃を受けライフが2まで落ち込んだ伊藤は、ふと手札を見ると唱えることが出来る呪文があることに気がつく。
これしかない!
伊藤の最後の抵抗は《思考囲い/ Thoughtseize》!!!! ・・・あれ?
ちなみにこれまでの所要時間、5分。
out
4《ガイアの頌歌/ Gaea's Anthem》
1《墓穴までの契約/Grave Pact》
in
3《麗しき者の勇気/ Prowess of the Fair》
2《猛牛の目/ Eyes of the Wisent》
伊藤
out
4《思考囲い/ Thoughtseize》
2《突然の死/ Sudden Death》
in
4《名も無き転置/ Nameless Inversion》
2《真髄の針/ Pithing Needle》
…佐藤さん、横で見ている自分が代わりに泣いてもいいですか?
と誰しもが突っ込みをいてたくなる《猛牛の目/ Eyes of the Wisent》だが、
佐藤曰く「青の〜」の部分を見逃した。との事。
・・・うん、まぁそんなこともありますよね。
game2
伊藤が《苔汁の橋/ Mosswort Bridge》、《樹上の村/ Treetop Village》とタップインランドを続ける中、佐藤は《ラノワールのエルフ/Llanowar Elves》から《エルフのチャンピオン/Elvish Champion》、《傲慢な完全者/ Imperious Perfect》と繋げる。
かなりの周りを見せる佐藤に対する伊藤の土地は緑しか出ない…。仕方がなくクリーチャーを展開するが、墓地の肥えていない《タルモゴイフ/ Tarmogoyf》に過度な期待を持つのは野暮ってものだ。
ちなみに伊藤の手札を確認するとやっぱりというか秘密兵器の《滅び/ Damnation》がある。二度目の台詞になるが、安心しろ。お前の出番はやっぱり来ない。
ちなみに苔汁の橋でライブラリの下に落としたカードの中にはお約束のように《沼/ Swamp》があるのはいまさら書かなくても、周知の事実ではないだろうか。
さて、佐藤の攻撃。
あ、森がある。
森渡りぱーんち。
所要時間、やっぱり5分。
winner 佐藤 2-0

ということで少々あっけない幕切れとなってしまったが、12ロードの黒緑エルフを駆った佐藤が2007年の岩手杯を制することになった。それはやはりメタゲームの勝利だったのであろうと思う。
おめでとう、佐藤!
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